ウェブ技術をなかなか受け入れない オンライン業者

著者: John Townley  英語版を読む プリンター用 記事を転送
▼2000年9月9日付の記事
■海外internet.com発のニュース

 Jupiter Communications, Inc. の新しい報告によれば、できの良いオンラインショ
ッピング環境を作り、販売へと結びつけるために、Java や、 Flash、チャット機能な
どの、すでに一般的なものになっているウェブ技術を駆使するオンライン小売業者は、
5社に1社もないことが明らかになった。 

 Jupiter の報告では、ありきたりのウェブサイトを作るのはやめて、すでに一般的な
ものになっているウェブ技術にあわせて、もっと今時な感じのサイト作りをするよう、
オンライン小売業者に勧めている。 

 消費者が、ハードウェアをアップグレードしたり、プラグインを追加したり、高速の
インターネット接続にアップグレードしたりすることで、彼らが受け入れられるウェブ
技術はますます増えていく。それと同時に、消費者はより豊かなビジュアルやユーザー
インターフェースで飾られたオンラインショッピング環境を期待する。というのもそう
いった目新しいユーザーインターフェースやビジュアルを、多くのサイトで目にしてい
るからだ。 

 自動車、不動産、家庭用の家具・食器、パソコンや周辺機器、アパレルといった、複
雑なオンライン製品カテゴリーを運営している業者が、こうした消費者のニーズを満た
し、経験豊かな消費者の問題に取り組むために、先進的なビジュアルやユーザーインタ
ーフェースを取り入れるのなら、いますぐ行動をおこすべきだ。さもないと、お客さん
や市場シェアを失うことになりかねない。 

 Jupiter のアナリスト、Lydia Loizides 氏は「多くの小売業者は、自分たちのサイ
トを、様々なユーザー環境の最小公約数的なシンプルな作り方をしているが、これは特
に、顧客が購入までにじっくりと検討するような商品を販売するためには、ウェブサイ
トの作り方への考慮が足りないといえる。ユーザー環境の最小公約数をとるというのは、
新しいウェブ技術を採用しないうまいいいわけだが、経験豊かなユーザーの期待の高ま
りも満たさなければならない。他店よりも抜きん出なければならないというプレッシャ
ーは、複雑な製品市場でサイトを運営していくために、新しいウェブ技術を導入しなけ
ればならない、ということのきっかけにはなるだろう。小売業者は、ただのテキストや、
検索や、価格比較以上のものを、消費者に見せなければならなくなってくるだろう」と
語った。 

 オンライン業者を調査した Jupiter Executive Survey では、オンライン業者の60%
が、先進のユーザーインターフェースを導入するかどうかを決定する、第1の要素とし
て、顧客からのフィードバックを挙げている。 

 しかし、オンライン買い物客を調査した Jupiter Consumer Survey では、50%を超
える人たちが、自分の環境で使えるのなら、そういったウェブ技術を使いたい、と回答
していることが明らかになった。具体的には、56%の人たちはバーチャル試着室みたい
なものを使ってみたい、と回答し、51%の人たちは、商品写真を拡大縮小してみたり、
ぐるぐる回してみたい、と回答した。 

 オンライン小売業者は、ウェブを取り巻く環境に合わせて、技術を導入するべきだ。
ウェブサイトは、貧弱な環境のユーザーから、非常に環境の整ったユーザーといった幅
広いユーザー層にあわせた様々な技術を導入しなければならない。 

 しかし、オンライン小売業者のマーケティングや技術部門は、購入や会計の部分に気
を取られ、古臭いショッピングカートや、購入フォームといったものばかりに力を注い
でいる。Loizides 氏は、製品・価格比較ツール、高度な検索、細かいことまでわかる
表示機能、といったようなことが簡単に実現できる技術の導入を勧めている。