■ webショッププロデューサーに必要な条件 ■_______________________ ■ ■ ●Webショッププロデューサー不足 ウェブショップの立ち上げに関して、以前広告代理店の方の苦悩を聞いた。 小売業をしているお得意さんが、ウェブショップ開設に非常に興味を持っていて、 是非自分のところでもはじめてみたいから協力して欲しいと言われた。 しかし、まわりを見渡したところ、このような案件を請け負うことが可能な人材がほ とんど揃っていない。社内だけではなく、社外を見渡してもネット事業で活躍されて いる人達はみな大忙し。引き受けてくれそうなところがなかなか見つからない。結局 お得意さんからの要望を断らざるを得なかったらしい。 優秀なWebショッププロデューサーは、一体どこにいるのか。 インターネットが開花してからはや5年。インターネット黎明期からWebショッププロ デュースの経験を積んでいる方々は、請負のお仕事からは離れて、皆自分たちのWeb ショップコンテンツづくりに励んでいる。また、数々のサイトづくりに携わってきた 老舗の制作会社も、請負の仕事という裏方業から離れ、自社による主催事業に力を入 れていたり、もしくは他の企業と提携しながらも、表舞台にでてくるようになってき た。 つまり、数少ない貴重な経験を積んだ優秀なプロデューサーは、裏方でクライアント の仕事を請け負うよりも、自らのビジネスを選択し、そう簡単に請け負いの仕事を引 き受けてくれる状況ではないのだ。 優秀なWebショッププロデューサーは、一体どこにいるのか。よほど、高額なギャラ ンティーを支払えない限り、優秀なプロデューサーに巡り会うのは難しい。 ●優秀なWebショッププロデューサー像 Webショッププロデューサーには、システム、デザイン、マーケティング、そして 商売。これらいろんな要素をバランス良く構築できる人材が望まれる。 一.システムに関する知識・経験 次々に新技術が生まれるインターネットでは、時代にあった技術を選択することも重 要な仕事。 ・安易に初期の費用の安さに流されていないだろうか? システムの完成度を高めるためには、安易にコストを削減してはならない。未完成な システムを構築すれば、システム改善、ユーザーサポートなど、逆により多くのコス トが必要になってくる。 ・ソフトの流行に鈍感であったりしないだろうか? 目的にかなったサイトの機能を作り上げるために、一番適切なソフトはなにか? OSはなにか? 流行のソフトには、より多くの使いこなせる技術者が存在するので、 スピーディーな開発が可能になる。 ・プログラム言語間の性質に疎かったりしないだろうか? すでに自社で持ち合わせているリソースを十分に生かしていくことが大切。そのため には、既にもっているものとこれから作ろうとしているものの、プログラム言語間の 相性などを知っておく必要がある。 一.デザインに関する知識・経験 ・ウェブデザインはイラストレーターへの手配だけで十分と考えていないだろうか? ウェブプロデューサーのデザインとは、ウェブサイトの流れをデザインするもの。経 験と知識をふまえたナビゲーションデザインが、質の高いウェブサイトを生み出すこ とにつながる。 ・コピーを軽視していないだろうか? 「コピー」。ウェブサイトに掲載されている1つ1つの言葉、文章は、ユーザー1人 1人へ語りかけるメッセージ。ウェブサイトの情報は、ユーザーへの一方的な情報提 供に見られているが、コピーを試行錯誤することによって、双方向のコミュニケーシ ョンへと変化する。 ・インターフェースを安易に考えていないだろうか? マニュアル不要のサイトづくり。ユーザーが「答え」を探すのに苦労するサイトでは、 悪印象の「記憶」を残してしまうことになる。優れたインターフェイスの身近な事例 は、今あなたが利用しているOS。 ・サイトマップを自社のサーバー内だけの話と考えていないだろうか? アクセスされるページは、トップページだけとは限らない。例えばロボット型サーチ エンジンからアクセスするユーザーは、特定のコンテンツが掲載されているページに やってくる。これらのユーザーに、今自分が何処にいるのかをすぐに伝えられるよう なページづくりを心がけることが必要。 一.マーケティングに関する知識・経験 プロデューサーの本当の仕事は、ホームページを立ち上げてから。 ・広告は出稿すればいいというものではない。 Plan-Do-Check。広告プランを作成し、出稿、そして効果測定。この繰り返しを行う ことによって、一番効果的なプロモーション手段を見つけだすことができる。効果測 定は、ついつい忘れがちになってしまうところだが、ここで出てきた数字を見極める ことができないと、プロデューサーとしては失格。 一.商売に関する知識・経験 クライアントからギャランティーを頂く最低限の礼儀として、商売に関する知識はあ って当然。 ・扱う商品特性によりウェブショップの作り方は違う。 薄利多売のショップと、一品一品を丁寧に販売するショップ。それぞれのサイトデザ イン、ナビゲーション、必要な機能は違ってくるはず。そのショップの性質を十分見 抜き、アピールすべき部分を全面に押し出すプロデュースを行うことが大切。 ・扱う商品の業界を知る。 その商品を業界のなかで、一体どういう位置をしめるものなのか。他の商品とはどう いった違いをもっているのか。その商品のターゲットはだれなのか。価格は安いのか 高いのか。クライアントの業界に対して、積極的な好奇心を抱かなくてはならない。 ・商品展開をクライアントに任せきりにしない。 実店舗で売れ行きのよい商品が、ウェブにおいてもそうとは限らない。クライアント から出される商品構成の要望をそのまま鵜呑みにするのではなく、プロデューサーが ウェブショップでの売れ行きの特性をしっかりと把握しておかなければならない。 ●今こそチャンス 様々な知識・経験が必要なだけに、大変壁が高い職業かもしれない。 しかし、不足しがちなウェブショッププロデューサー。もし、あなたが目指すとした ら今こそチャンスではないだろうか。