消費者の3大ニーズ

●消費者の3大ニーズとは、
 1.ディスカウントニーズ(安い)
 2.スペシャリティニーズ(高品質な製品・サービス)
 3.コンビニエンスニーズ(早い、便利)

●安く手に入れたい、という欲望は人間の本質をついたもので、それに応え
ることが出来れば、強烈な武器になる。それは消費者があなたのお店を支持
するきわめて大切な要素である。
しかし、バーゲンやキャンペーンなどの一過性の安さでは意味がない。常に
他社よりも安く売れる仕組みが必要になる。さらに低コスト・高利益を同時
に実現するための目に見えない企業努力が求められるのも言うまでもない。

●例えば、玩具の「トイザラス」や「マクドナルドハンバーガー」は、どの
競合店よりも低価格である。しかし、単なる安売り店ではない。
誰もが認める高収益企業である。
他店よりも安く売って、なおかつ高利益が得られるビジネスモデルをつくる
ことができれば、あなたの会社は顧客から支持される3大要素の一つを得た
ことになる。

●2番目のスペシャリティニーズとは、「他と比較できない専門性」を持つ
ことである。
専門性あふれる品揃えや高い接客レベル、独自の技術などがその例である。
限られた経営資源を使って、数多い同業他社を上回るには、このスペシャリ
ティを作り上げることが急務ではないだろうか。

●スペシャリティを作り上げるための最初の一歩は、テーマの集中である。
総合スーパーを目指すのでなく、専門店を作るのもその一つだ。
品揃えの特化という切り口のほかに、価格の特化という切り口も流行してい
る。100円均一とか千円均一店なども形を変えたテーマの集中である。
売り方やサービスの特化という方法もある。

●私の知人に、顧客へのニュースレターを毎月数千社にFAXして業界内で
圧倒的知名度を築いた会社がある。
この会社のニュースレターを見ると、スゴイ。一切売り込みがなされていな
いのだ。見返りを求めない顧客サービスをし続けた。この会社は品揃えの特
化と、サービスの特化を同時になしとげて成功した。

●3番目のコンビニエンスニーズとは、「利便性を提供する」ことである。
年中無休24時間営業のコンビニ店や、今日注文すれば明日くる文房具の
「アスクル」などがその好例だ。

●eコマースは、このコンビニエンスニーズを提供するものが多い。注文
から支払い・商品の授受にいたるまで大変便利だ。一度でも購入いただい
た消費者には、その後メールを使ったピンポイントのDMも送れる。
買い手にとっても売り手にとっても便利なビジネスは発展する。

●以上、3つのニーズの中でこのコンビニエンスニーズを満たすことが、
一番容易でもある。容易である以上は、競争もはげしくなりやすい。

●気をつけるべき点は、個人的才能や肉体酷使を前提にしたビジネスモデ
ルでは将来性に欠けるということだ。好きな仕事をやって家族を養えれば
それで良いなら別だが、それではつまらない。

●最近、関東では10分1000円の床屋が出来て話題になったが、これ
などはオーナーの肉体酷使を前提にしたものではない。近代的労務環境の
もとで実現したビジネスモデルであり、チェーン化も可能だと思う。

●「消費者の3大ニーズ」だが、要するに「うまい」「安い」「早い」の
仕組みを作ることだ。
しかも、いずれかの要素では圧倒的な強みを持つことが大切である。

●こうした企業努力の結果、あなたのお店は消費者からはっきりとした支
持を受けることになる。その「はっきりとした支持」が神話レベルまで成
長したときに、「ブランド」や「のれん」になるわけだ。

●まとめ
 1.ディスカウントニーズ(安い)
 2.スペシャリティニーズ(高品質な製品・サービス)
 3.コンビニエンスニーズ(早い・便利)
 の3つは、永遠不滅の消費者ニーズである。あなたのお店が消費者から
 支持を受けるためには、このいずれかのニーズをはっきりとわかるよう
 に提供しなければならない。
 過去においては、3つのうちの一つがあれば優位に立てたが、これから
 は複数のニーズを満たすことが求められつつある。