E社様 業務情報の流れを自動化し、経営効率向上を実現    IT活用経営革新(技術)コンサルページへ

相談内容
  E社は酒類小売業として昭和38年に創業し、昭和63年コンビニエンスストア(ファミリーマート)を
 開業した。
 約2年前の平成15年1月に近隣角地に同業であるサークルKが駐車場つきで進出開店し、売上額が激減し
 た。
 そこで、建物2階部分を平成16年4月に改装し、地域に貸し会場としてオープンさせた。
 「楽しい催し」を自らも企画し、「ここにE社さんがあってよかった」と喜ばれる地域密着貢献をする
 ことで、地域コミュニティー形成による集客を目的とし、結果的に売上を向上させようという営業戦略
 を立て、昭和16年度中小企業経営革新支援法認定企業として、京都府より承認されました。

  そこで、経営計画を実現するに当たり、情報時代のネット営業による集客と売上向上の具体策をどう
 組み立てたらよいかという課題に遭遇することとなりました。
現状
 ★ E社様の強みとして
 1.過去外販してきた顧客名簿を持っている強みがある。
 2.購入客へのポイントカード会員制を実施している。
 3.この会員制は2階の貸し会場での催しの参加優待ができる。
 4.2階の貸し会場は
 (1)憩いの酒類小売スペース
 (2)2分割もできるイベントルーム(約20坪・落語会などは80名収容)
 (3)カラオケルーム
 (4)カフェ風小ルーム
 (5)畳1畳程度の個室があり、
 催しの種類や借主の意向にそって多目的に使える。
 5.チラシ製作技術や新聞(とんからりん)発行技術を自社で持っている。
 6.これを手配り、折り込み、郵送をして集客している。
 7.従来から経営戦略、営業戦略はしっかり組み立てている。
 8.無駄の無い人員配置と、無駄の無い経営管理がなされている。などがあげられます。

 ★	経営革新の課題
  新たな営業戦略としてのネット活用営業について上記のような強みを活かして、情報時代の特徴であ
 るネット営業活動の実践に踏み込み、経営計画の完全実現を期待したい。
 1.自社ホームページは、平成16年6月から取り組み、8月に完成した。総合案内ページと酒類通販
   ページがあり、通販ページの実績もわずかではありますが上がっている。
 2.今後のインターネット総合活用について
   情報時代の特徴である情報の活用と伝達手段を構築して、集客力を高める。
   そのためのネット活用営業をどう具体化するかという課題に対して、以下の通りご提案いたします。
助言内容
 A.カフェ風小ルーム・イベントルーム等の活用
 1.これまでの催しとして
  酔っ払い新撰組(利き酒試飲会) オール・ディーズ ライブ 工作教室 絵画展 チャリティーコン
  サート 落語会 フリーマーケット等いろいろな催しをしている。
 2.広く借主の新規開拓ご利用者の自由なお考えで自由に使って欲しいという思いを実現する。
  自社催事の企画を追加すると同時に、貸し会場として借主を募集する。この2つのことを充実させる。
  E社様の思いは、地域の皆さんに「街中にこんなものがある。儲け主義ではない。いったいなにもの
  なのか?」

  といった受け取り方をして欲しいという感覚で運営し、結果的には「この地域にE社さんがあってよ
  かった。楽しめるし、文化的内容もある。」
  ということを実現したいという考えは良いと思います。実践と経験を積み重ねて実現を期待したい。
 [イベント会場運営基本理念の提案]人は、その人が持つ固有の文化性に惹かれて輪ができ、集まって
  くるものだと思います。豊かな社会になればなるほど、そのような生き方をする人はますます増えて
  来るであろうと予想されます。
 「場」というものは「人に喜んでいただける文化」を成長させるという意味を持つと考えられますので、
  大切に育て上げたいものです。
  企業も同じことがいえます。企業風土企業文化が豊かであるが望ましい。

 B.情報発信基地・借主吸収・お客様吸収としてのホームページの再検討
  これまでの近所へチラシ手渡し、折り込み、郵送作業は、とにかくコツコツと継続していただきたい。
  ホームページは、見ればよくわかる内容であることに加えて、借主やお客様の吸収 ができる仕組み
  を採用する。

  そしてメールを活用した情報発信をする事で、スピーディーに広い範囲で価値を知らせることができ
  る仕組みを構築しましょう。
  ネットを活用した情報発信の内容は「この文化性」を伝達することで、有名な「場」になり得ます。
  ページ内容吟味に当たっては、効果を上げるため次のことを参考にしてください。企業中心ではなく、
  お客様の立場でお客様中心のページを心がけ
 ・タイトルは「お客様の心をつかむ15文字以内表現で簡素に」
 ・50文字以内の若干の内容説明・訪問者に行動を促す仕掛けを準備する。
   たとえば、お問い合わせ、お申し込み、情報内容の取得など
 ・どんな顔をした誰が、どんな思いで、何をしてくれるのかを表現する。
 ・信用と安心をしてもらうための連絡先など目的別にトップページという感覚で、それに集中した作り
  方がよい。
  そして、いったいどんな会社なの?という「会社案内」は別ページを用意し、総合案内をするとよい。

 C.ホームページを拠点にネット活用展開をする。
  ネット活用営業展開にまず必要なことは
 1.SEO(検索エンジン最適化対策)を前提にページ作りをする。
  ・ホームページは多くの人に訪問していただく必要があります。
   YahooやGoogleに代表される検索サイトの上位に、しかもできる限り多くの検索キーワードに対応
   して検索されることで、ページへの訪問者が増加します。
   そのための対策がSEO(検索エンジン最適化対策)と呼ばれています。
  ・SEO対策は、ページに文化性・公共性・社会性・地域性という価値が認められる内容があること
   が望ましい。
  ・ページ毎に検索して欲しいキーワードの選定10個程度を考える。
  (吟味 → 検索エンジン側の調査と再吟味 → 現状最適キーワードの決定 → 年数回再吟味 → 繰り
   返す → 単ワード・複合ワード等の工夫が必要である。)
   キーワード検索で訪問されたページには、期待を裏切らない内容であることが要求されますから、
   ページ制作以前に検討しページ作りと平行して進行していくことが望ましい。

   検索エンジン対策キーワード吟味のヒント
   例えば Google で検索した結果は以下の通りでした。 Yahooも似たような傾向がでます。
   お酒         3,960,000 件
   京都 お酒       265,000 件
   お酒 京都 焼酎     65,800 件
   京都のお酒        1,070 件
   京都東山区酒店       759 件
   事例のように単語と単語の間にスペースを入れることで
   AND検索:すべてのキーワードを含む検索をしていることになります。
        結果としては、ぐんと絞られてくる。
        多く使われるのは、スペースを入れたAND検索よりも、「京都のお酒」等のように単語
        と単語を結びつけた複合語で、より厳密な検索が行われる傾向は強まっている。
   自社のホームページが検索されるにはどういう言葉にしたらよいか。
   すなわち、SEO(ホームページ検索エンジン最適化対策)の入り口はこれらのことを考慮して行う必
   要があります。

  ・これらは、タイトルと内容、キーワードをセットで、各ページにメタタグとして組み込むことで、
   検索エンジンに有利に掲載される基本事項です。
  ・リンク集設置は有効であり、リンクしていただくページを増やすことにもなる。
  (客観的ページ評価は、リンクされている数が多いと評価は高い。特に団体・公共機関にリンクされ
   ていると、更に評価は高い)
   以上初期段階における対策についてのみふれましたが、知識のあるホームページ制作業者を選定し
   て実践してください。
   (現在Yahooや Googleを検索しても弱いので、まず取り組む必要があります。)

 2.借主やお客様をデータとして記録吸収する仕組みを組み込んだページ作りをする。
  ホームページ上で、イベント会場の利用申込みがあれば、
  ・これをデータとしてページに自動保存する事から始まって
  ・次に、保存されているデータを利用して
  何日何時から誰がどこをどんな目的で利用するかを、自動的にページに表示される仕組みになってい
  ると集客効果が出る。

  すなわち、刻々と変化する情報をホームページに自動反映をさせることが、ポイントになります。
  ・そして、次にそのイベント情報の内容をページに記入することで、イベント内容がホームページに
   自動的に表示され、集客の窓口が開く。
  ・同時にイベント案内のメルマガが自動発信され、受信者は本文中の参加の場所をクリックすること
   で、参加登録ができている状況を実現しましょう。
  ・参加データはデーターベースに記録され、ページ上の集客窓口から記入されたものと合わせて参加
   者一覧表がページで閲覧できる。このように、自動化していくと生きたホームページになります。

 3.情報の流れの自動化と情報発信を自らができるシステムをページに採用する。
  4つのフリースペースの申込みデータをデーターベース化する事から始まって
  (ア)何日何時から誰がどこを利用するかの自動化
  (イ)イベント企画情報の自動化と集客データーベース化
  (ウ)過去イベント情報の閲覧の自動化
  (エ)参加顧客のデーターベース化
  (オ)イベントニュースの自動発行これらは、日常的に常に変化する情報ですから、管理ページを構築
   することで、表のホームページが自動的に書き換わると同時に、ネット活用宣伝ができるシステム
   を採用する事が重要です。
  変化する内容を人の手でページを創っていたのでは、人件費もかかりページ作りが精一杯で、情報発
  信が遅れ、ネット活用営業は全くできません。

  IT技術は進化しつつありますので、ホームページシステムソフト開発専門業者に相談してください。

 4.メールアドレスなどの情報を吸収できるページにする。
  フリースペース利用催事主催者データ
  イベント参加者データ
  会員カード発行者(ファミリーマート・酒類購入者)データ
  これらのあらゆるお客様の登録ができるページ、および、ホームページからお客様自身の手でご登録
  いただくシステムを採用してください。

  そうすることで、管理ページから、全顧客への情報発信、お客様の種類別に適した細やかな情報を発
  信をすることができます。
  これまで地域の皆さんへ手渡しや郵送していたニュース誌やチラシを継続すると同時に、ネット活用
  情報発信は、経費と時間を大幅に節約できますし、一度に大量発信ができますので、実行してくださ
  い。
  お客様には「ひやかしでも登録いただくと、思いもかけない情報が手に入ります。」等とページに登
  録窓口を設けることです。
  売上に通じるお得な企画をページ上で実施することもメール収集のコツです。
  ただし、平成17年4月1日から罰則を伴う「個人情報保護法」の趣旨にしたがって、「個人情報保
  護方針と対策」をページに明記し、責任者を明記して下さい。

  現実にその責任者のみが閲覧や業務処理をする特別セキュリティーを組み込むように、システム構築
  業者に依頼してください。

 5.管理ページの導入ホームページとは対照的に情報を書き換えたり、お客様名簿管理、情報発信をす
  る非公開の管理ページを導入しましょう。
  見込み客(一度もご利用いただいていないが、ご利用が見込まれるお客様)名簿も増えてまいります。
  全登録者への情報発信の他、お客様を分類する仕組みを採用することで、より細かな最適情報を発信
  するようにしてください。

 6.その他ネットの総合活用を研究し、実践しましょう
 ・メーリングリストへの参加(中小企業家同友会有志会員ML等)と発信で仲間作り
 ・自社のテーマでメーリングリストを主催することで、コミュニケーション強化。
 ・ネット上で自社のページを登録できるページを利用活用する。
 ・楽天など他社ショッピングモールを利用して、販売チャンネルを増やす。
 等、様々なネット活用により、売上拡大へ繋がる可能性がありますから、できることから実践を積み重
 ねてください。
結果見込まれる経営の向上の内容
 1.すでに検討を開始した事項
  A.ホームページの検討
  1.借り主を広く募集するページ
  2.イベント催事を告知するページ
   催事情報を管理ページからホームページへ自動表示するシステムをおり込む
   および参加希望者の受付とデーターベース化の仕組みを採用する。
  3.付随して、過去催事の一覧とその個別結果状況閲覧ページの自動生成
  4.その他付随したページ
  検索エンジン対策キーワードの設定と平行して、1ヶ月以内に公開する。
  B.インターネット顧客管理とメールレターの発信システムの構築
   以下の内容の管理ページを構築することを決め、3ヶ月以内に完成させて本格的なネット営業を展
   開することになった。
   売上計画数値は簡単に実現できる時代ではなくなってきた。今回のネット営業戦略を加えることで、
   このシステムを利用して実践を積み重ね、経営力の向上による売上増が期待できる。
  1.お様名簿管理&メール一斉配信システムお客様名簿を自由にグループ化できるシステムとし、
   例えば
   関心のある催事分野別催事参加者、カード会員などのように顧客種類別等それぞれのグループに適
   した適切なマーケティングとメール配信をする。
   そのほか  1.結婚記念月指定名簿  2.誕生月指定名簿  3.カード更新年名簿
   4.郵便番号別名簿  が生成されて、これを有効活用する。
  2.借り主関係催事情報ページ自動化システム 3.お様吸収窓口システム

 2.今後期待したい事項
  情報時代の経営力は、学びの連続と実践の積み重ねによって差がでてきますから
  インターネットを総合的に活用する研究は欠かすことができません。
  例えば、メーリングリストに参加する。自らもテーマを設定してメーリングリストを主催する。
  他社メールマガジン発行機能の利用。自社のページを登録できる適切なページを発見し、利用する。
  あるいは、楽天など自社の現状にふさわしいショッピングモールを適時に活用する等数々の利用方法
  があります。多くのチャンネルを利用し、実践をすることで成長が期待できます。
お問い合わせは
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株式会社カケン http://www.kakenk.co.jp http://www.kakenk.jp
太田英輝のIT活用実践道場  http://www.kakenk.co.jp/ohta/
mailto:ohta@kakenk.co.jp
tel 075-801-5372(BB対応) fax 020-4669-1642(メール受信)
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